☆不定期にて更新予定

「工房とんとん」を利用されていた小林あゆみさんが、自身の障がいを客観的に見つめる事によって、変化していく内面の葛藤を、楽しく・切なく語っていくエッセイです。
みなさんの日常にも照らし合わせながら、ご覧ください。

完璧主義者

発達障害を持っている人のなかで何割か完璧主義者がいる。
私も それに当て嵌まり、やることすべてが満点じゃなきゃ気が済まなかった。

でも私は物事を要領よくこなせるタイプではない。やる気 はあるのに体力や応用力が足りないのだ。

なので結果的には一生懸 命だけど、不器用な自分がたまらなく嫌だった。昔の職人気質、高倉健タイプと言えば聞こえは良い かも知れないが、それって何とな く生きにくそう。なので、そもそ も、なぜ完璧に成し遂げたいのか 改めて考えてみる事にしたのだ。

人生の大体の物事に不器用のまま生活していると、自分自身への 信頼がすり鉢でゴリゴリ削られる ような気になる。

そういう気持ち のとき、わたしはずっと今よりも 『マシ』になりたかったのでは? しかもその『マシ』には精神的な 成長まで含めていて、つまり仏の ように徳があり、誰からも愛され るスーパーデラックスな自分にな りたいのだ。

いま考えるとそれは、寧ろ完璧人間じゃないほうが愛され人間に なれる気がするが、その辺の視野の狭さは、若さ故だと思いたい。

で、私は完璧人間じゃなくても生きていけるように、失敗に慣れるようにした。

たとえばパンを焼いたのに、まったく膨らまなくて焼 き目も付かなかったら、便秘によ く効く餅を作ったことにして兄弟 に黙って差し出した。

たとえば私は、洗濯物を干すのが超ヘタ。私が干すと洗濯物と洗 濯物が絡まり、まるでシルクドソレイユの空中ブランコが始まりそ うな前衛的な干しかたになる。

でもそれを見た母が私なりの苦心を 汲んで笑ってくれるので、愛される人間じゃなくても、自分はまあ まあ素晴らしいと思えるように なったのだった。




高倉健の美学 今に生きる201の言葉 

高倉健といえば、日本を代表する映画俳優でした。
そして、「不器用ですから」というCMコピーや役柄そのままの、「孤高の男」「寡黙な男」というイメージがついて回りました。
しかし、健さんはデビュー以来、60年近くにわたって数多のメディアの取材を受け、プロフェッショナルとしての矜持、恋愛、現場を共にした監督・俳優、そして人生について、率直に、そして能弁に語ってきたのも事実です。



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