社会福祉法人桐鈴会  
理事長 黒岩秩子

今日(2024年6月23日(日))は、モデルたちが楽しみにしていたフレームレスファッションショーが夢草堂で行われました。

障がい者8人、高齢者4人のモデルさんたちは、朝から洋服を着せてもらい、メイクをしてもらってリハーサルを行い、11時30分からの本番を待ちました。去年は嫌だと言って出なかった一人君が、今年はGHにショートステイで来ており、朝から職員たちに呼びかけられて、その気になってくれました。男性は彼1人で、女性の7人はみんな去年出ているので、2回目です。高齢者は1人が去年出た人で、残りの3人は今年が初めてです。

 今年が去年と違う点は、7月14日(日)に聖籠町の文化会館で行われるミュージカル「ヒーロー 奇跡の僧侶空海と青年の物語」に出演する踊り子たちが、子ども3人、大人5人で参加し、踊ってくれるということです。このミュージカルの実行委員長が黒岩卓夫で、彼が、フレームレスファッションショーのモデルさんたちに、このミュージカルのステージに上がってもらって一緒に踊ってもらおう、と言い出したことから、「では、23日には私たちのほうが行って一緒に踊りましょう」ということになったのでした。

そのおかげで、今年は去年と違い、朝から大変にぎやかでした。狭い夢草堂の中で、モデルたちはリハーサルを行い、踊り子たちも畳のスペースでリハーサルを進めています。

さて、本番です。私の最初の挨拶で、「このショーは馬場裕子さんの発明から始まったこと。裕子さんの息子、日向君が事の始まりです。朝から晩まで数式を書いて暮らしている日向君の数式を見て、それをデザインに落とし込んで洋服を製作したというのが小川結布好さんです。卓夫もその服を着ています。馬場裕子さんも、そして日向君も着ています。2年前に行われた十日町でのショーを見て、私たちもぜひやりたいと思いました。やってみたらモデルさんたちがとっても喜んで、終わった直後から、『次はいつですか?』と言い続けた人がいました。そんな声に励まされて、今日この日を迎えることが出来たわけです」
晴れやかな姿でモデルとして赤いじゅうたんを歩いてくれたみなさん、たくさんの拍手がいただけました。

2022 第1回 フレームレスファッションショー(十日町市魚沼整染倉庫)

12時からのミュージカル「ヒーロー 奇跡の僧侶空海と青年の物語」ダイジェスト公演では、踊り子さん、まずは3人の子どもの踊り、これが実に素晴らしいものでした。よくぞと思うようなキビキビとした迫力ある踊り。大きな拍手。(小学2年生、4年生と中学1年生)次は大人4人によるダンス、そして、全員が立ち上がっての一緒の踊り。モデルさんたちは、プロの皆さんのダンスを一番前に座って「かぶりつき」で見ていましたから、「立ち上がって一緒に踊りましょう」と言われたら、我先にと全員が立ち上がりました。マイクを持った横山さん(ダンス教室の指導者)の楽しい「お誘い」に乗って、会場全体が踊りまくってしまったのです。

終わってから、NST、雪国新聞、新潟日報から取材を受け、その日の夕方、NSTのニュースで3分ぐらい紹介されました。そのカメラマンが「こんなに楽しいなんて想像していなかった」と言っていました。終わってもだれも立ち上がらない、もっといたいという表現と受け止めました。

新潟市から一人で来てくれた斎藤久美子さんは、何十年も前からの付き合いで、「言葉の教室」を主催していた保育者でした。そのころから、浦佐で何かあると来てくれていたので、昔からの坂西美和子さん(浦佐認定こども園の園長を去年まで務めていた)と抱き合って喜んでいました。もちろん、馬場裕子さんとも初対面ながら、すっかり打ち解けて、語り合う場面がありました。

夢草堂が狭いので、声をかけずに会報「桐鈴凛々(桐鈴会ホームページ)」で宣伝しただけでした。

7月14日の聖籠町でのミュージカルで、空海を演じる荒井さんの存在感があり、この脚本を作った松岡さんも多くの人から「取材」を受けていました。いよいよ7月14日の公演が楽しみになってきましたが、チケットはすでに完売しているとのことでした。

新潟・南魚沼市で“ファッションショー” 年齢や障がいに関係なく自分らしさを表現♪

参照元:NST新潟総合テレビ

(桐鈴会より)
お忙しい中、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。