☆毎週金曜18時頃に更新予定

「グループホームホームひまわり」入居者の梅沢将大さんが、毎日の生活の中で感じる、徒然なる日常を詩にしています。
作者を通して見える、世界の見え方を感じてみてください。

掲載日:7月26日(金)

「 新しい日 」

穏やかな気持ちで目覚めた朝
昨日感じていた不安な感情は頭の外
心安らぐ部屋で好きなことをしている
こういう日はずっと続いてゆくだろう
やっと安心して日々を送れるようになった
外で雨が降っていても心は暗くない
やっぱり煙草を吸いながら
珈琲を飲んでいると
小さな幸せを感じる
雨もやみ太陽が出て 外へ少し遠くまで
散歩をしているとこの街が好きになる
毎日少しの不安を抱えていても
行動に移すことはできる
いつも同じ思考ではダメなんだ
大人になると問題は増え続けるけれど
それでも一つ一つ乗り越えてきた
そんなことを思う穏やかな日の
夜に明日に希望を抱き眠りにつく
目覚めたらいつもと違う
新しい日が始まった




掲載日:7月19日(金)

「 珈琲 」

こう肌寒い日は
温かい珈琲を飲もう
外では雨が降っている
心まで冷やさないように

こう蒸し暑い日は
アイスコーヒーを飲もう
外では太陽がぎらついている
頭の中まであたたかくならないように
コーヒーを一口飲むとほっとする
独特な雰囲気が部屋を包む
お気に入りの音楽を流そう
それでもコーヒーは
トイレがちかくなる
コーヒーを飲みながら
落ち着いて何か考えている
煙草を吸えたら最高だ!

僕の生活にコーヒーは欠かせない
魔法のような飲み物だ!
睡眠不足の日は飲みすぎに
気をつけてね


掲載日:7月12日(金)

「 ある夜 」

日々の喧騒から離れ
静かな夜が心を満たしてゆく
いつも笑顔に囲まれ
心に傷を刻んだままだけれど
絆創膏を張らなくても
いつか傷はふさがると
信じている
いや自分の生き方や経験を
とおして癒そうと思う
病は気からと言うからね

日々のストレスから抜け出し
胸騒ぎのするこの夜に
何もしないで
心が動くのを
待っている
それでももう心は病んでいない
人間は夜に不安になる生き物だけれど
明日というなにが起こるか
わからないからこそ
楽しみなんだ

嫌なことが起こりそうとか
良いことがおこりそうとか
予感を感じたり想像するのではなくて
自分がそういう出来事を
起こすように生きたい!



掲載日:7月5日(金)

「 丘のみえる街 」

一日の終わりが近づき
安心感に包まれる
夕焼けがこの街を
赤く染めて
様々な思いが
頭の中に焼き付く
一人で家路を
たどると
少し孤独を感じる
家に着き
哀愁漂う部屋で
煙草に火を点け
一日を振り返る
嫌なことも
良いことも
あった
夕焼けが部屋を
染めてゆく
ふと幼い頃
親とみた
夕焼けを思い出す
それからこの街の
丘へ登った
あの頃から変わらない
街並み
懐かしくなり
つい頬に
一粒涙が伝った
また明日も頑張ろうと思えた
そんな時にみる夕焼けは
眩しかった!