☆不定期にて更新予定

「工房とんとん」を利用されていた小林あゆみさんが、自身の障がいを客観的に見つめる事によって、変化していく内面の葛藤を、楽しく・切なく語っていくエッセイです。
みなさんの日常にも照らし合わせながら、ご覧ください。

物事の捉え方

私は物事の捉え方が主観のバケモノなので、出来事をこの連載に書く際には、なるべく客観的に書こうとしています。 ですが発達障がいだろうと健常者だろうと、その人の特性や感覚はわりと唯一無二なわけで、どうせならもう少し主観的に語ってもいいのではなかろうかと思い至りました。
なのでこれからは特に主観を大切に日記を書いて行きます。


さて、記念すべき主観多めのお話は私の抱く価値観です。

これは発達障がい関連の書籍で『こだわり』と呼ばれています。

でも私は、別にこだわっているつもりが無いので価値観とか、難しい言い方をすれば自分の中にある倫理や正義感だと考えたほうがしっくり来るのです。そして、それは私がモノゴコロついた時から備わっており、人生の基準でした。私の価値観は正義と悪しかありません。

いくつか例えを出しますと、百かゼロかしかない、白と黒しかない、もの凄く単純な構造なのですが、それが私の世界観なので他者から見ると超絶に極端で理解不能です。

理解できないし分かんねぇから『こだわり』という言葉に当て嵌められたんだなって事、今は分かる。

これは新たなる発見なのですが、価値観が独特な私みたいな奴と相対する時、このヒトのこだわりは何がどこまでセーフなのか考えるより、ただ単に判断基準にグレー判定がないことだけ注目しておけば良いんじゃないかと思い付きました。

人生って己のグレー判定、つまり許せる事柄を広くしていくほうが生きやすいんですが、それが出来ないなら、私の生き方は大変なのだと思う。 最近はこの価値観を微笑ましく感じれる私なのでした。



よくわかる 自閉スペクトラムの子どものペアレンティング
こだわりの強い子を自信をもって育てるために

毎日の生活のなかで、うまく説明できないこんな「育てづらさ」。
もしかするとそれは、「自閉スペクトラム(AS)特性」が原因かもしれません。
神尾 陽子 著



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