☆不定期にて更新予定

「工房とんとん」を利用されていた小林あゆみさんが、自身の障がいを客観的に見つめる事によって、変化していく内面の葛藤を、楽しく・切なく語っていくエッセイです。
みなさんの日常にも照らし合わせながら、ご覧ください。

発達障がいとは?

自分の持つ障がいを説明できるようになりたいと鈴木さん(工房とんとん 元施設長)に話をしたところ、その研究を連載しないかと声を掛けられ、発達障がいの研究もどきを掲載して頂きます。あくまで小林の発達障がいなので該当しない仲間もいますが、あしからず。

発達障がいを簡単に説明しますと、現代社会で生活するにあたり直面する課題が、やたら多いという特性を持つ人です。最近気付いたのですが、私は物事を言葉にして考えるという作業が苦手です。 では何も考えてないのかと言うと、もちろん違って、寧ろ考え過ぎて、現実世界に生きていなかったり、さまざまな事象が言語化される前の世界観で生きてしまいます。なので困り事が起きた時、現実で起きた事と自分が感じた事を分けて考えれなかったり、そもそも自分の思考が特殊だと自覚できてなかったりしました。

自分の悩みを言葉で捉えてない。せつない、苦しいなどのワードが浮かんでも、どういった時にどのくらい苦しいのかを言葉で捉えていないから、悩みが漠然とする。そして漠然とした不安は怖い。悩んでいる内に別の悩みまで生まれて、過去を後悔したり恨んだりしていると、自分が『たった今』 『何に対して』 『どのように』困っているのか見失う。 私は悩みを言葉にして、家族や周囲と共有する必要性を感じ、言葉をアウトプットする訓練をはじめました。この連載も訓練の一環です。他人の支離滅裂感をぜひ、楽しんで読んでください。 発達障がいを持つ私には感覚過敏の症状があります。 その中でも視覚と聴覚はめっちゃ働き者で、私が有休取っていいよ、たまにはバカンスでも行ってくれば?と提案しても、僕たちは仕事が生き甲斐なんです!ここで働かせてください!と全然休んでくれません。

雷や太鼓などの大きな物音、スーパーマーケットの喧騒等がつらいです。東京で満員電車に乗った時は、脳が爆発四散しそうになったので、冷静になる為に落語を心の中でひたすら呟いていました。 私は近年になって感覚過敏用の便利グッズを身に付けたので、以前ほど疲労困憊ではなくなりました。しかし、基本的には、下りエスカレーターを逆走している感は付き纏います。鮭だったら遡上りで死んでます。 このように、毎日異様に疲れて外界からストレスを受けていると、なんか生きるの下手だなぁと思い、自尊心が低くなります。自尊心が低いまま悩むと、何でも自分のせいにするので解決しないんですよね。

レッツ!当事者研究(1) 

●あなたも自分の苦労の主役になれます!! 【説明】 皆さんはどんな苦労を抱えていますか? 当事者研究の一番の特徴は、自分のかかえる苦労への対処を専門家や家族に丸投げしたり、あきらめたりするのではなく、自分らしい苦労の取り戻しを通じて、「苦労の主役」になろうとすることです。 皆さんも、この本を読んで、自分の苦労への対処方法を見つけてください!

発行=地域精神保健福祉機構 四六判 264頁 べてるしあわせ研究所 著



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