☆不定期にて更新予定

「工房とんとん」を利用されていた小林あゆみさんが、自身の障がいを客観的に見つめる事によって、変化していく内面の葛藤を、楽しく・切なく語っていくエッセイです。
みなさんの日常にも照らし合わせながら、ご覧ください。

悩みの解決方法

テレビで私と似たような物の考えかたをしている人を度々見る。

そういう人は有名大学の学生である事が多い。彼らは大学の中でも変人というカテゴリーで認識されていて、大きなカテゴリーで分けると、私と同じく発達障害の国出身者と言っても過言ではない気がした。

私が注目するのは、彼ら学生の中でコミュニケーションが不得手でも質疑応答がうまくできている点だ。明らかに私と同類の空気を感じるが、意思の伝えかたがうまい。

私は伝えかたがうまくない。この違いはどこで生まれるのだろう?

有名大学生の彼らは、たくさん勉強をしてきた筈だ。メンタリスト等が言うには、学んだことを理解するのに、他者にそれを説明し教える事が手っ取り早いそうだ。

私も学生の頃、数学の先生が覚えた公式を生徒同士が説明しあう授業をしてくれて、とても楽しかった経験がある。教えるという行為をすると、自分が何について認識が甘いのか、わかってないのかを自覚できる。そこまでやって初めて理解できる。たぶんだけど有名大学生は勉強を理解する為に誰かに教えたり、話たりしていく過程で、わかりやすい言葉づかいを覚えるのではないだろうか。

私は発達障害の国の言語しか知らなかったけど、有名大学で頑張ってる同じ国出身の学生は、他者に教える過程で数学の公式を覚えるように、他者への言葉の伝わり方を覚えたのではないだろうか。となると、悩みを言語化し慣れないのは『我慢』してきた過去や、我慢が美徳という風潮も原因のひとつなんじゃねーの?!という事で悩み解決の第一歩は相手に伝わる言い方を知ること、あんまり我慢しないこと。言うは易し!




レッツ!当事者研究(2) 

●2年前に発売され、好評を博した「レッツ! 当事者研究1」の第2弾。
当事者の皆さんは、コミュニケーション、幻覚・妄想、人づきあい、恋愛、就労、依存などなどさまざまな苦労を抱えています。こうした生活上の苦労は、薬をのめばスッキリ解消というわけにはいかないことが多いですね。
当事者研究は、こうした苦労を持ち寄って、その背景にある事柄や経験、意味などを分析して、自分にあった解決方法――つまり、自分の助け方や理解を見つけ出す研究です。
この本を読めば、そうした自分の助け方のコツが次から次へと見つけることができるはずです!

発行=地域精神保健福祉機構 四六判 248頁 べてるしあわせ研究所 著



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