☆不定期にて更新予定

社会福祉法人桐鈴会 理事長 黒岩秩子が、入居者や利用者の方々からお話を聞くコーナーです。
理事長の軽妙な話術で、日頃あまり話されない方もついつい…。アッと驚くお宝(話)が出てくるかも?
※既に退所された方やお亡くなりになられた方も登場します。ご了承ください。

第4回「北村サトミさん」
(桐鈴凛々81号より 平成24年1月)
北村さんは、ケアハウス鈴懸のはじめからの入居者で、もはや10人になってしまった方々のうちの一人です。リュウマチで不自由な生活をしておられます。

<Q 黒岩秩子(質問者) A ゲスト>


Q.

A.
19歳の時から、調理師として働いてきました。23歳から9年間は、上野の日本食堂で働きました。それからも大宮のスタンド街で、定年まで働きました。途中30歳の時に、結核で2年休んだことがあります。その時に肺の手術をしたので、それから体の具合がよくなくなってね。定年後、甥夫婦が苗場で旅館をするというので、私の調理師の免許が使えるから戻ってきてそこで働きました。


Q.
 厨房で働いていた方として、ここの食事はどうですか?

A.
作るのは大変だったから、ここの人たちも大変だろうと思いますよ。ここはいい料理をやりますよ。もう自分で作るのはいやだと思ってここに入ってきました。


Q.
 お友達は?

A.
亡くなっちゃったのです。星キクさんが、よく面倒を見てくれました。風呂に入っても、洗濯も手伝ってくれて、何でもよくしてくれたのに、キクさんのことは何もしてあげられなかった。深田さんも明るい人で、元気づけられました。


Q.
 珍しいお花を育てたのですって?

A.
ここに入ってくるときに、持ってきました。クジャクサボテンと言い、大きな赤い花が咲きます。六日町のアパートにいた時に、大家さんが、葉っぱをひとひらくれて、それをさしておいたら大きくなったのです。その大家さんもその妻ももう亡くなってしまいましたが、毎年大きな赤い花を咲かせて、楽しませてくれました。でも、花の数がだんだん尐なくなって、今年は体調が悪くて外に出すのが遅くなって、一個も咲かなかった。いつもは4~5月に外に出していたのです。


Q.
 いつも抱いている猫のミーちゃんはいつからここにいるのですか?

A.
ここに入ってきてからですけど、湯沢に行ったら、『死んだ猫』がたくさん売られていたんです。それを買ってきて、かわいがっていたら、ある時目がぱ っちりとあいたので、それからわいがっているのです。」「この子は、食べ物も食べないし、うんちもしないから、手がかからなくていい子なんですよ」と言っているとのこと。素晴らしいペットですね。

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