☆毎週金曜18時頃に更新予定

「グループホームホームひまわり」入居者の梅沢将大さんが、毎日の生活の中で感じる、徒然なる日常を詩にしています。
作者を通して見える、世界の見え方を感じてみてください。

掲載日:8月31日(金)

「青春時代の忘れもの」

青春時代の忘れもの
あの頃の言葉
あの時の空
あの日の風景

けっして戻る
ことはできないけれど

大切な宝物
目を閉じても
今でも浮かぶ情景
確かにこの街で
過ごした日々
汗をかいた夏の空
ほとんどしなかった勉強

スポーツをして
流した悔し涙
好きで顔を
みるだけで
ときめいた
あの子の横顔
青春時代の思い出
朝まで語り合った
夢やなんでも話せた友
けっして忘れない

今でもあの頃の思い出を
胸に抱き生きている
青春時代の忘れものは
学校を中退した後悔

掲載日:8月23日(金)

「夕焼け」

一日の終わりが近づき
安心感に包まれる
夕焼けがこの街を
赤く染めて
様々な思いが
頭の中に焼き付く
一人で家路を
たどると
少し孤独を感じる
家に着き
哀愁漂う部屋で
煙草に火を点け
一日を振り返る
嫌なことも
良いことも
 あった
夕焼けが部屋を
染めてゆく
ふと幼い頃
親とみた
夕焼けを思い出す
それからこの街の
丘へ登った
あの頃から変わらない
街並み
懐かしくなり
つい頬に
一粒涙が伝った
また明日も頑張ろうと思えた
そんな時にみる夕焼けは
眩しかった!

掲載日:8月16日(金)

「居場所」

昨日感じていた孤独も ここに来ると安心して笑顔に変わる
死にたいと思った夜もこえて バカなことを言って
互いに笑い合う いつもの言葉で
        みんな個性的な世界をもっていて
        壊さないでね•••
        変わった症状を抱えているけれど
        誰にも共感されなくても
ここに来ると安心できて 涙を流すこともあるけれど
        いつも話しかければ応えてくれる
またバカなことで笑い 心のバランスをとってくれる
        そんな僕たちの
    無理している姿はみんな心が痛いよ...
        ここはどんなときも
調子が良くても悪くても 具合が良くても悪くても
        みんな なみ があっても
           居場所なんだ
     色々な妄想を感じて考え抱えていても
       ここは安心していいのだよ..
     職員さんたちは いつの日も どんな時も
     一人ひとりのことを考えて 話し合ってくれる
       それは恵まれていて 幸せなことなんだ!
          いつも見守ってくれるから
        みんな安心して作業ができている
        どうかみんなありのままでいてね...
         月日が経って 季節が流れても
     生きてゆこう たとえ絶望的な日も 夜もこえて

            またここに行こう
         笑顔で迎えてくれるみんなのいる
            居場所へ

掲載日:8月9日(金)

「 ふれあい 」

みんな仲良く笑いあえたらいいね
あいつむかつくから無視
あいつ調子に乗っているから痛い目に
あわせようとか
つまらないことはやめよう

みんな心の触れ合いを求めているか
どんな性格の人でも良いところ
  悪いところ
 受け入れられたら
 受け入れてくれたら
どんなに素敵だろう
みんな仲良く話して笑い合えたら良いね
どんな人達の個性も受け入れても
心から話せたらいいね!
確かに相性が合わない人はいるけれど
その人だって接していて嫌だなと
思う人もきっと一人はいるよ

それに具合が悪い時の孤独や
自分の個性的な世界に陽射しも射さないようで
絶望的な眠れず病んでいる夜だって
必然だから
時間をかけて自分のペースで生き抜いても
眠れない日はやっぱりあるよ
それでも夜は自分で朝を明けよう
みんな元気になることを待っているからね
元気になると珈琲も煙草も美味しいよ!



掲載日:8月2日(金)

「 始まりの朝 」

早すぎる時間のなか
あたたかな人達のことを思う
ようやく夜の苦悩の時が
はやく過ぎてゆく
明日の朝が楽しみで
食事のひと時が昨日の孤独を
癒してゆく
何か会話ををするわけでは
なくても
  いつものあいさつや
 世話人さんの作る
愛情たっぷりのご飯を
 食べると
今日も頑張るぞと思える
いつも頭の中にいるオモイも
いつのまにか忘れている

外へ出る前の少しの不安は
あるけれど世話人さんの
笑顔で「いってらしゃい」と
言われるだけで
気持ちよい気分のまま
バイクに乗り
仕事に行く
いつもの感謝を忘れず
なるべく環境に甘えず
自立できるように
無理しても無理しすぎず
頑張って生きようと思う